豪雨の死闘も詰めの甘さに泣く 遠のく夢(vs 山口戦)

どうしてこうも詰めが甘いのか?
九分九厘勝てた試合を逃した。
晴れていれば、おそらく敗退した試合だと思う。
それを雨で相手の戦力が半減したのをうまく利用してリード。
終了寸前に追いつかれてのドロー。

今回はドローでも良しとする試合ではあるが、痛い。
痛すぎるドロー。

試合は降りしきる雨の中、ピッチに水が浮いてまともにサッカーできる環境ではなかった。
お互いに。(ココ重要)
カウエが前半右に(画面から見て)攻撃するのを選んだ。
これ正解だと思った。
風雨の向き、そしてピッチの状態。
アルビにとっては前半である程度リードしたかった。

が、浮いた水がかなり影響する。
とくに画面奥(アルビから見て左サイドのエリア近く)は相当の水たまり。
ここに仕掛けたレオナルドが失敗。
何度も単独で持ち込むが、ここにハマってドリブルしたボールが止まる。
晴れていれば、おそらく難なくゴールゲットしたであろうタイミング。
３回は同じことでボールロスト。
勢い余ってボールを追い越してしまい、相手に奪われた。
相手DFは状況を把握していて、普通にクリアする。

逆に山口は人数を掛けて、アルビのDF陣にかぶさる。
ここでアルビは一つ目の誤算。
自陣を固めるのはいいのだが、下がり過ぎである。
そのためエリア近くの相手がほぼフリー。
この距離で強いボールを打たれれば・・・ピンボール状態でどこに跳ねるかわからない。
案の定、その前に大谷がボールをしっかりホールドできずにこぼしてボールロストしている。
失点はまさにこの状態で、固めたはいいがその間を抜けてしまい、誰も触れず失点。
この後も似たような状態が続く。
シュート体制の相手に詰められない場面があり、それを尽く決められた感。

また気になるのは新井の守備に対する姿勢というか、たまに周りが見えていない感じ。
味方の位置、相手の動き。
時にお邪魔虫になる傾向は大谷にとっては脅威であろうけど。
(被害を被った岡本くんにはお気の毒としか言いようがない)
それだけ個々の距離が近すぎた。
これが結局はドローの原因となる。

失点したまま後半へ。
後半は相手のDFがレオナルト対策でラインを調整、それを利用したレオナルドが得意の縦ポン突破。

雨にも強い事を証明。

相手を引き連れても崩れない。
この位置からポーンと上げて相手GKをいなして同点弾。
J3得点王はようやく本来の自分らしさを取り戻した。
もうPK王とは呼ばせない。

この攻撃も中盤から何度も裏のスペースへ一貫してパスを出している。
しかもピッチの状態がやはり左サイドのエリア近くではボールが止まるのを利用しての
攻撃。
この試合、アルビの選手がほとんど転ばなかった。
いつもならアルビだけコロコロ滑っていたのだが、さすがに対策打っていたと。
(当たり前の事なんだけど)

そして勝ち越し弾もレオナルド。
中央で折り返し、右へ流したボールをフリーのレオナルドがきっちり決めた。

これで2-1。
この後も相手エリア内で２点ほど決められる大チャンスがありながら、水たまりが原因で
ボールが転がらず相手に詰められ得点できず。

アディショナルタイムは５分。長い。嫌な予感がする。
早々にリョーマと貴章で相手コーナー付近で粘るものの、時間を稼げなかった。
そうするうちに逆サイドにロングボールを打たれ、そこから密集状態のエリアで再度、
失点時と同じ状況を作られる。
これヤバい。と思った瞬間、相手がシュート。
コースは外れた・・・と思いきや、カバーに入っていたフランシス? が膝を曲げてクリア。
あっ、と思った。ボールは案の定、悪い方向へ跳ね返りそのままゴールへ。
オウン?

まあ、シュートを打たれた時点で何かは起こるもの。
にしても終了間際の同点弾はアルビにとっては痛すぎた。
上位に食いつかなきゃいけないのに足踏み。
攻撃陣はおそらくこのままでいいと思うのだ。
高木も兄弟対決をしっかり制してくれた。
連携もいい。
が、守備はまだまだ詰めが甘い。距離感が安定しない。
大谷はキャッチングが不安定。クリアボールを何回相手に決められれは気が済むのだ。

修正点は守備なのは充分わかっているのだろうが、余裕がなさすぎ。


この守備の状態で勝ち点１は御の字かもしれないが。
次節リベンジの琉球戦。
もっと厄介な相手にどう戦うのか。


これは前節を予想しての表でしたが、今回の敗戦で限界線の下側に入ってしまいました。
POも厳しい状況。
方向転換するとか、いろいろあるけど個人的には今の状態を熟成させて高めていくしかない
と思う。技術的な面はいいけどチームとして未熟すぎる。
安定しない勝ち方はこれに尽きるから。